グループクロストーク Vol.01 わたしたちは「メタルワン」という新しいグループを創り上げてきた グループクロストーク Vol.01 わたしたちは「メタルワン」という新しいグループを創り上げてきた

メタルワングループが永続的に
成長していくためには、
グループ総合力の強化が何より不可欠です。​
そこで営業全般を管掌する宮本義久副社長と
温井健夫執行役員・エムエム建材社長、
桐畑竜典・住商メタルワン鋼管社長の​
3人による座談会を実施し、
改めて「メタルワングループの総合力」を
テーマに、
その強みや課題、将来展望などを
話していただきました。

メタルワングループの総合力を
理解すること

メタルワングループの「総合力」について
改めてお聞きします。
皆さんはメタルワングループの
「総合力」は何だとお考えですか?

副社長執行役員 宮本義久が語る様子

宮 本

メタルワングループの総合力というものを考えた時にもっとも重要であるのはわれわれの持っている事業基盤です。これは2003 年のメタルワン設立前から三菱商事と日商岩井(現双日)の両社が長年にわたって築いてきた信用力が土台になっています。まずはこの信用力がなければ、われわれの機能やサービスはまったく発揮できません。そして、あらゆる産業と対面する接地面積の広さも大きな強みです。グループ全体で何万社もの企業と取引があると思いますが、この広大な顧客の多種多様なニーズをしっかり掴み、市場や顧客から求められる機能を発揮し、課題に対するソリューションを提案していけるのもまたメタルワングループの大きな力になっていると思います。もちろん、それを支えるグローバルなネットワークや知的資産も総合力に欠かせない要素です。
副社長執行役員 宮本義久が語る様子

温 井

社員一人ひとりの「個」の力というのも非常に大事だと思いますが、やはり「チーム」としてどれだけ力を発揮できるかが重要だと思っています。それがメタルワングループの総合力を考えた時にもっとも重要だと思うんです。宮本副社長のおっしゃった顧客に対する提案力についても、その引出しの多さというのもメタルワングループの強みではないかと思います。単にトレーディングだけにとどまらず、製造や加工、物流など様々な機能やサービスを提供できる事業の多様性がメタルワングループの総合力を支えています。その多様性の中にはもちろん人材の多様性も含まれます。豊富な知識や経験、才能を持った社員がメタルワングループにたくさんいる。それがまさしくわれわれの
「総合力」の源泉なのだと思います。

桐 畑

まったくその通りですね。メタルワングループはあらゆる品種の鉄鋼製品からスクラップや加工・部品などまで幅広く手がけていますが、それぞれの分野で知識と経験のある専門家がたくさんいます。また、営業だけでなく、コーポレート部門でも非常に専門性の高い業務を担ってくれています。しかも全員が高いプロ意識を持っている。つまり、メタルワングループというのは、そういった優秀・有能な社員が集まったプロフェッショナル集団であり、それこそがメタルワングループの総合力だと思います。

鉄が使われない業界はないくらい、
すそ野は広い​

メタルワンが設立されて21年目になりますが、当時を振り返ってみて、
今、どんなことを感じていますか?

住商メタルワン鋼管(株)代表取締役社長執行役員 桐畑竜典が語る様子

宮 本

総合商社はあらゆる産業で事業を構築しています。その中でもメタルワンは総合商社の鉄鋼製品事業が分離独立した位置づけですが、鉄が使われない業界はないくらい、非常にすそ野が広いんですね。その広い対面業界にメタルワングループは日本のみならず世界中で事業を展開しているわけです。それこそ総合的な力がなければできないことです。メタルワンが設立された21 年前と比べて、時代はあらゆる面で大きく変貌しています。カーボンニュートラルに向けたGX(グリーントランスフォーメーション)やエナジートランジション、DX(デジタルトランスフォーメーション)、モビリティの進化、地政学リスクなど、どれをとってもわれわれのビジネスと密接に関係があるし、難しい課題でもあります。しかし、それに対する情報収集力や企画提案力というのは、総合商社をバックボーンに持つメタルワンだからこそ、例えばメーカー商社などに比べても圧倒的なアドバンテージがあると思うんです。
住商メタルワン鋼管(株)代表取締役社長執行役員 桐畑竜典が語る様子

桐 畑

宮本副社長がおっしゃったように、メタルワンは2003 年に三菱商事と旧日商岩井の鉄鋼製品事業が統合して設立されたわけですが、両社の文化を融合させ、長い時間をかけて新しい価値観をつくり上げてきた歴史というのも他社にない大きな強みだと思っています。例えば、私が社長をしている住商メタルワン鋼管は住友商事グループとメタルワンの国内鋼管事業を統合して設立した会社ですが、他社とパートナーを組むという経験を私たちはすでにメタルワンの設立時にしているんですね。その経験というのはわれわれの大きな財産になっていると感じます。

温 井

「メタルワン」というまったく新しい社名にして、新たなブランドを創り上げてきたことも大きな特長だと思います。もちろん、両社の人材や商権、資産などいろいろなものを引き継いで発足したわけですが、新しい社名にして独自の文化を築き上げようとしたのは同時期に他の鉄鋼商社の再編があった中でもメタルワンだけですよね。

宮 本

「メタルワン」という社名は社員の公募によって決めたわけですが、そこに込められた思いとか気概は本当に並々ならぬものがあった。今思い返しても素晴らしい決断でしたよね。

豊富な知識と経験を持った
プロフェッショナル集団

グループ企業のトップとして感じる
メタルワングループの総合力とは?

執行役員 エムエム建材(株)代表取締役社長執行役員 温井健夫が語る様子

温 井

経営のノウハウとかガバナンスの仕組みなど私自身、メタルワンから見習うことがたくさんあって、それは他のグループ会社にとっても良いお手本になっているのではないかと思います。これも一つのメタルワングループの総合力だと今の立場になって改めて実感します。また、エムエム建材について言えば、メタルワンだけでなく、三井物産グループの力も活用できるという意味では非常にメリットが大きいと感じます。エムエム建材は設立して10年が経ちますが、それぞれの会社の人材や文化がうまく融合して、成長を続けながら、新たなグループ力が生まれていると思います。
執行役員 エムエム建材(株)代表取締役社長執行役員 温井健夫が語る様子

桐 畑

メタルワンが設立されて、すでに20 年以上が経過しましたが、各グループ会社に「メタルワンイズム」が浸透していると感じます。グループで統一した考え方を共有できていることは大きな強みですよね。住商メタルワン鋼管についていえば、もちろんメタルワン流でも住友商事流でもない、住商メタルワン鋼管流を目指していこうと考えていますが、そのベースには21 年前に三菱商事でも日商岩井でもない「メタルワン」という新しい会社をつくった経験が生きている。そうしたメタルワン独自の思想が今も息づいていると、メタルワンの外に出て改めて感じるところです。

社会に貢献している
実感の持てる、そんなグループに

最後にメタルワングループの全社員へ向けた
メッセージをお願いします。

温 井

企業が社会から求められるものも時代とともに変化しています。かつては株主資本主義として、株主利益の最大化が重要視されましたが、現在は様々なステークホルダーに対する配慮が求められます。そのためにはコンプライアンスや人権、環境、地域社会への貢献など様々なことを考えなくてはなりません。そんな中でメタルワングループが社会の要請にきっちり応えていき、社員一人ひとりが自分の役割をしっかり果たして、社会に貢献している。そんな実感の持てる、メタルワングループにしていきたいと思っています。

桐 畑

メタルワングループのフィロソフィーを会社の経営そのものに取り入れていくというか、メタルワングループの仕事の仕方とか、社員の生き方っていうものを社会に訴求していくことができれば、すごい企業グループになるのではないかと考えています。歴史と伝統ある業界ではあるけれども、その中でもメタルワンという素晴らしい名前でスタートした会社だからこそ、できることがあるのではないかと思うんです。そうすることで他社とまったく違う、また新たな発想やビジネスが生まれてくると思いますね。

宮 本

まず社員一人ひとりがメタルワングループの総合力が何であるかをしっかり理解すること。そして、その覚悟と誇りを正々堂々とあらゆる場所から発信すること。それが一番大事だと思っています。若手社員の中には「会社が自分をどう成長させてくれるか」と思っている人もいるでしょう。でも、自分のキャリアは自分で考え、自分でつくり上げるもの。少なくともメタルワングループには個人の成長を後押しする機会や制度は十分にあるし、それをどう生かすかは本人次第。時代がどう変わろうと、社員一人ひとりの努力の積み重ねこそが未来のメタルワングループを創っていくのだと私はそう信じています。そして最後に。メタルワングループの本当の総合力はグループ社員一人ひとりがその総合力を駆使し、活かし、発揮し、業界ニーズ・社会ニーズに応えていく。価値を創造していく。その社員一人ひとりの力が真の総合力だと思います。

本日はありがとうございました。

スピーカー3名がにこやかに笑って談笑する様子

SPEAKER

  • 住商メタルワン鋼管(株) 代表取締役社長執行役員 桐畑竜典の写真

    (株)メタルワン
    副社長執行役員

    宮本義久

  • 執行役員 エムエム建材(株)代表取締役社長執行役員 温井健夫の写真

    (株)メタルワン​執行役員 兼
    エムエム建材(株)
    代表取締役社長執行役員

    温井健夫

  • 副社長執行役員 宮本義久の写真

    住商メタルワン鋼管(株)
    代表取締役社長執行役員

    桐畑竜典