~ リアルとデジタルの融合による現場のデジタル化 ~
株式会社メタルワン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡邉 善之、以下「メタルワン」)は、Metal Xシリーズ第三弾の「Metal X WR」(メタルエックスダブリューアール)を構築し、2025年6月からサービス提供を開始しましたのでお知らせします。
Metal X WRは線材・特殊鋼サプライチェーンにおける線材二次加工メーカーと部品メーカー間のコミュニケーションをデジタル化し、リアル(製品)とデジタルを融合させることで購買・受入業務の信頼性の向上が可能となるプラットフォームです。
線材・特殊鋼分野では二次加工メーカー・部品メーカー間の取引で行われる、「発注情報と納入情報の突合」、「受入時外観検査」、「ミルシート(検査成績表、以降省略)と仕様書の突合」、「検収登録」を目視チェックや手書きメモ・入力対応など、アナログで行ってきた業務・管理が多くあり、人手不足の観点から課題となっています。
Metal X WRでは、それら課題に対し、線材・特殊鋼取引の特徴である化学成分値、機械的性質等の細かなコントロールを行った少量多品種の製品の扱いについて、それぞれの製品の取引を細かに管理することができます。またQRコード等を利用し、リアル(製品)とデジタルを融合させる機能を織り込むことで、部品メーカーの現場のデジタル化に寄与し業務の効率化、購買業務の信頼性の向上が可能となります。
今回、第一弾として「納入管理」機能、「ミルシート管理」機能、「仕様書管理」機能をリリースいたします。
「納入管理」機能では、部品メーカーでの鋼材受入業務においてデジタル化を実現することで、受入業務にかかる時間が大幅に短縮するとともに、ヒューマンエラーを防止し受入業務の信頼性が大幅に向上します。また、二次加工メーカーが発行するミルシートと二次加工メーカー・部品メーカー間で締結している仕様書同士をシステム上で突合するため、仕様から逸脱した製品が納入されることを防ぎます。
「ミルシート管理」機能では、従来紙や共有ドライブで管理していたミルシートをMetal X WR上で一括管理することが可能となります。検索性が向上するため、業務効率が大幅に改善します。PDFでの保管だけではなく、ミルシート記載内容(化学成分値や機械的性質等)をデータで保持しているため、データの利活用も可能となります。また、紙での保管も不要となる為、ペーパーレス化に伴いCO₂排出量の削減にも寄与いたします。
「仕様書管理」機能では、二次加工メーカー・部品メーカー間で締結している仕様書をシステム上で管理する仕組みです。システム上で管理されることにより、閲覧性が向上することに加え、仕様書の内容をデータでシステム上に保持することで、ミルシートとのデータ突合を実現します。
Metal X WRはメタルワンのグループ会社である株式会社サンロックオーヨド、及びサンロックオーヨドの取引先の部品メーカーの協力のもと、ユーザーの課題解決をすべく開発を実施してきました。今後もご利用いただく方々の課題を解決するプラットフォームとして更なる機能の拡張や改善を実施し、より多くのユーザーのニーズに沿ったサービスを開発してまいります。
メタルワンは、グループ会社含めた鉄鋼業界全体のデジタル化に取り組むことが、業界全体の課題解決に必要であると考え、Metal X シリーズなどの自社開発システムを他社にも提案しており、また、他社が開発しているシステムとの連携も模索しています。
ニュースリリースに関する問い合わせ先
株式会社メタルワン 総務・安全衛生部 広報ユニット 木村、樋口
Tel:03-6777-2816 / Mail:mo.pr@mtlo.co.jp