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Value One グループ広報誌
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Value One Spring 2006 No.12より
 

新潟県燕市。金属加工業の一大集積地である。その技術力の高さは「ノーベル賞」でも認められている。毎年12月10日にスウェーデンのストックホルム市庁舎で催されるノーベル賞授賞式。その晩餐会で使用されるカトラリー(金属洋食器)を手がけるのは世界でもたった1社。燕にある山崎金属工業である。ノーベル財団が1991年、ノーベル賞90周年を記念して晩餐会を彩るカトラリーを製作する際に同社を選定した。以後、現在までの15年間、晩餐会では同社のカトラリーが使用されてきた。

削り加工や研磨の工程がスプーンやフォークの仕上がりを左右する。職人の技が凝縮されている

 

「昭和初期、まだ国内にステンレスがなかった頃、当社はすでにスウェーデンからステンレスを輸入して金属洋食器を製造していた。昭和30年代初めからは最高品質のカトラリーを欧米市場に販売してきた。その実績が認められたのでしょう」と山崎悦次社長。
そもそも燕の金属加工業のルーツは江戸初期にまで遡る。信濃川の度重なる氾濫で田畑が荒れてしまう「荒地(あち)」と呼ばれたこの地。代官の大谷清兵衛は江戸から和釘職人を呼び、水害に苦しむ農民に副業を教えた。和釘製造は地場産業として根付き、元禄年間(1688〜1703)に「越後の間瀬銅山」(新潟市)が開かれると、その銅を使った鎚起銅器、煙管、灰ならしなどの製造も始まった。伸銅・圧延・彫金・研磨・鍍金など金属加工技術が蓄積されていった燕で初めて金属洋食器が量産されたのは、今から約90年も前の1915年頃。第一次世界大戦の戦禍拡大にともない欧州・ロシアでカトラリー工場が次々に軍需工場へと転換される中、製造拠点として燕に白羽の矢が立った。国内で最初にカトラリーの量産を手がけた小林工業によれば「燕の金属加工の技術に目をつけた大阪の金物問屋から輸出用のフォークやスプーンの依頼が持ち込まれたのが最初」(小林貞夫社長)という。

 
1991年にストックホルム市庁舎で開催されたノーベル賞晩餐会
 
 
 

スプーンやフォークなどを 1本仕上げるには30以上の手作業の工程が必要

 
 
 
素材は18-10や18-8ステンレス

「初めて目にする洋食器。どうやって作るのか見当もつかない。その難しさにもヘコたれず立派なものを作ろうという負けん気を『のらぎ』といい、それこそ燕の職人の魂。洋食器の製造でも『のらぎ』が発揮された」(小林社長)。カトラリーはじつに精密な工業製品である。たとえば素材。通常は18-8ステンレスを使用するが、品質の低いステンレスでは料理を口に運んだ際に「金気」が残ってしまう。高度な加工技術も求められる。研磨が不十分だとフォークで料理をさした時に「すっと入る感覚」が出ない。スプーンで料理をすくい口に運んでもさっと舌にのらない。「カトラリーは料理と一緒に口に入るもの。国産の高品質なステンレスでないと良質なカトラリーは作れない。素材、加工、研磨すべてで繊細な感覚が求められる」(小林社長)。「のらぎ」と「繊細さ」の結晶だ。

共同展示館つばめ
新潟県燕市大字小池3633
TEL:0256-64-4681
営業時間:9:00〜17:00
年中無休。入館無料


日本金属洋食器工業組合(田中正勝理事長)によれば、燕市の金属洋食器の総出荷額は年間約120億円。国内と輸出の割合はほぼ同じ。最盛期はプラザ合意の前年の1984年で約415億円。その後の急速な円高にともない輸出は減少傾向をたどった。ただし「燕の財産は伝統技術と最先端の高度な技術力。世界最高品質の金属洋食器やステンレス鍋など高付加価値製品の製造にシフトし生き残りをかけている」(田中理事長)。そんな燕の逸品の展示即売所が「共同展示館つばめ」。伝統工芸品である鎚起銅器をはじめ高級洋食器、最先端のカラーステンレス洋食器などを購入できる。スプーンの製造工程を見られる実演コーナーもある。

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