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Value One グループ広報誌
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Value One Spring 2017 No.56より
 

車輪圧延機(ホイールミル)で成形された車輪

100年の歴史を持つ国内唯一の車輪メーカー

江戸時代に銅の製錬事業で一大コンツェルンを築いた住友財閥。1901年(明治34年)には大阪に住友鋳鋼場を開設し、鉄道・船舶・鉱山用品など鋳鋼品の製造にも進出した。これが旧住友金属工業(現在の新日鉄住金)製鋼所の前身である。

住友製鋼所と名を変えた1920年には本格的に鉄道車輪の製造を開始。以後、新幹線や在来線、地下鉄、路面電車に至るまで国内のほぼすべての鉄道用車輪・車軸を生産してきた。世界最高水準の品質を誇り、ドイツの高速鉄道(ICE)など海外への輸出実績も多い。現在は2011年に買収した米国スタンダード・スチールと併せて、新日鉄住金グループで世界シェアの約10%を占める。

時速300キロを超える新幹線。頻繁に停車する地下鉄や私鉄。大型コンテナが輸送される北米の貨物列車。様々な過酷な条件のもと、安全で快適な乗り心地を実現するため車輪には、絶対的な信頼性が求められる。鋼材の内部に不純物や空孔欠陥が含まれると、内部亀裂の原因となる。同社では母材となるビレットを和歌山製鉄所から供給し、高炉からの一貫製造による高い製鋼技術で、不純物が少なく、寸法精度に優れた世界トップレベルの車輪の製造を可能にしている。

製鋼所内にある車輪圧延ショップ(工場)。車輪製造のクライマックスはこの圧延ラインにある。千数百℃に熱せられた真っ赤な円柱状のビレットが車輪の形になるまで、わずか三工程しか要しない。まさに「鉄は熱いうちに打て」である。9000トンプレス機でまず円柱状のビレットが座布団状に形を変え、一瞬のうちに車輪の形に鍛造される。次にホイールミルで圧延して成形。その後、世界でもここにしかない独自設備である回転鍛造機(SIRD700)で高精度の車輪に成形される。上下の金型が回転しながら鍛造成形するもので、上部の金型がやや斜めに設置されているため、少ない力で複雑な形状に成形することができる。これらの一連の工程が流れるように連続して展開されていく。

車輪と車輪をつなぐ車軸も安全性の観点では非常に重要な部品の一つ。新幹線など高速で高荷重の車軸には表面に高周波焼入れを施し、強度を大幅にアップさせた製品を開発。さらに、鉄道のレールは1901年に日本で初めて官営製鉄所(現新日鉄住金・八幡製鉄所)で生産が開始されており、今も同製鉄所のレールは国内で圧倒的なシェアを誇る。2012年に新日鉄住金が誕生したことで、レールと車輪という鉄道に欠かせない二つのアイテムが同じメーカーの中で共存することになった。製鋼所・輪軸工場の岸根 申尚 のぶたか さんは「技術面でも大きなシナジーが期待できる」と話す。

約100年にわたって日本と世界の鉄道を支えてきた新日鉄住金・製鋼所。インドなど新興国でも高速鉄道の計画が相次いでおり、世界一の品質を誇る鉄道車輪のニーズは高い。長い伝統とたゆまぬ技術革新がこれからも安全で信頼性の高い鉄道車輪を生み出し続けていく。


車輪と車軸を組み込んだ輪軸






戦時中の車輪工場




(所属等は2015年2月当時)  

鉄のある町
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2017年
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広島
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2015年
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2013年
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2012年
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2010年
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