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Value One グループ広報誌
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Value One Spring 2010 No.28より
 

 

オフィスやアウトドアで携帯型のミニボトルを持参する若い男女が増えている。“水筒男子”という言葉が流行したように、温かい飲み物を持ち歩きたいという健康志向や環境に優しいエコ志向、不況による節約志向、ファッション性など様々な理由により支持されている。水筒と呼ばれるものの、現在流行しているミニボトルの大半がステンレス製の魔法瓶だ。魔法瓶は「真空は熱を通さない」という原理を利用して、外瓶と内瓶の間を真空状態にする二重構造で熱を逃さない仕組みになっている。 

その誕生は1892年。イギリスの化学者、ジェームス・デュワーが液体酸素の保存用として、真空を利用したフラスコを開発したのが魔法瓶の原型といわれている。その後、1904年にドイツ人のラインフォルト・ブルガーが家庭用品としての魔法瓶を商品化し、テルモス社(サーモス)を設立。当時は欧米の登山家や冒険家などにも魔法瓶は重宝され、テルモス社が新聞に掲載した広告ではライト兄弟や飛行船を開発したツェッペリンなどが愛用者として描かれている。

日本では1908年にドイツから初めて魔法瓶が輸入された。その後、1912年に大阪の日本電球という会社が日本で初めて魔法瓶の製造に着手した。大阪は日本のガラス産業の中心地であり、電球をつくる真空技術を活かしたガラス製魔法瓶の製造が盛んになった。もっとも、当時国内で魔法瓶は非常に高価なためほとんど売れなかったが、第一次大戦後に東南アジアを植民地化していた欧米諸国を中心に、現地の生水が飲めないことから日本の魔法瓶を輸入した。これが爆発的にヒットし、第二次大戦前には40社もの魔法瓶メーカーが大阪に設立され、アジアへの輸出を強めていった。魔法瓶メーカー各社は現地での販売力をアップするため、欧米人にもわかりやすい自社ブランドを立ち上げた。それが象やタイガー、ピーコック(孔雀)といった現在の大手魔法瓶メーカーの社名の由来になっている。戦後は携帯型から卓上型まで様々な魔法瓶が開発され、高度経済成長の波にも乗り、一家に一台魔法瓶が使われるようになった。デザインも花柄など各社が趣向を凝らし、便利さと豊かさを象徴する家庭用品として魔法瓶は普及していった。


ステンレス製の魔法瓶が開発されたのは1978年。工業用ガスを手掛ける日本酸素(現太陽日酸)が超低温液化ガスの貯蔵タンクなどに使用していたステンレスの加工技術を用い、世界で初めてステンレス製魔法瓶を生産した。ガラス製の魔法瓶は落とすと割れる欠点があったが、丈夫で加工しやすいステンレス製魔法瓶はまたたく間に市場を席巻した。現在、国内の魔法瓶市場の90%以上がステンレス製だ。近年は中国メーカーなどとの競争もあり、魔法瓶の製造拠点は大阪から東南アジアなど海外の自社工場に移転し、日本に輸入されている。

ステンレス製まほうびん協議会によると、2009年のステンレス製魔法瓶の出荷量は約1,270万本で過去最高を記録。携帯用の“マイボトル”の普及などで右肩上がりの成長を続けている。100年以上も前に発明された“魔法の保温容器”は現代の若者の必須携帯アイテムになっている。
1982年につくられた象印マホービンのステンレス製魔法瓶第1号「タフボーイ」


大阪・高津工場を視察する象印マホービンの市川重幸社長(1953年当時)



ステンレス魔法瓶の生産は、現在ほとんどが海外拠点だ(写真はタイのユニオン象印)

【まほうびん記念館】
大阪市北区天満1丁目20番5号
(象印マホービン本社1F)
開館時間:午前10:00〜12:00、 午後1:00〜4:00(土日祝日休館)、入館無料
予約受付先 TEL:06-6356-2340
(受付時間:平日10:00〜16:00)
*事前予約制のため、見学希望者は「希望日時、 人数」を連絡のこと

■象印マホービンは創業90周年を迎えた2008年、本社ビル一階に「まほうびん記念館」を設立した。日本で魔法瓶が製造され始めた明治時代から現在に至るまでの魔法瓶の歴史や製品の変遷、魔法瓶の原理などを同社の多彩な製品群とともに展示している。粟津重光館長は「魔法瓶の真空断熱技術は卓上ポットや炊飯ジャーなど様々な商品に発展してきました。その歴史を当社の製品とともに、この記念館で知ることができます」と話す。魔法瓶の原型であるデュワー瓶のレプリカや同社のステンレス製魔法瓶の第一号、また実際に宇宙で使われた40Gの重力に耐える魔法瓶なども展示しており、魔法瓶発祥の地である大阪にふさわしい記念館となっている。

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